• 着付け師をするYさん

    七五三や成人式の華やかな装いに、着付け師はなくてはならない存在です。着付け師というと年配の女性をイメージする人も多いかもしれませんが、実際は20代、30代の着付け師も活躍しています。

    平日は会社員として働きながら、週末だけ着付け師として活動しているYさん(32)にお話を伺いました。Yさんは普段は丸の内に勤務するOLですが、最初はあくまでも趣味として着付けを習い始めたそうです。

    Yさん「初めは自分で着物が着られるようになったらカッコイイなというぐらいの気持ちでした。友人の結婚式に出席する機会も増えてきて、いちいち美容室にお願いしていたら費用もかさみますし。

    とりあえず、 会社帰りに着付け教室の基本コースに通うことにしましたが、どんどんハマり気がついたら専門コースを卒業していました」

    かつてはアフター5といえばショッピングぐらいしか楽しみがなかったYさんですが、着付け教室に通うようになって毎日の生活にも張り合いを感じるようになったそうです。

    Yさん「買い物もストレス解消にはなります。でも、洋服もアクセサリーももう十分持っているので無駄遣いといえばその通り。やはり買うだけでは満たされない部分もありましたが、着付け教室で勉強を始めたことで目標を持つことができました。着付けには自前の道具もある程度必要ですが、ボーナスが出たらあの帯を買おうなどと決めると、自然と仕事にも身が入るようになりました」

    しかし、着物というのは高価なイメージがありますし、お給料で買えるものなのでしょうか。

    Yさん「確かにケタ違いの高額商品もありますが、そこまでの着物を誂える必要はありません。ネットオークションを利用すれば中古にはなりますが、そういった一流のお品を驚くほど安く入手することもできますし、現代はよりたくさんの人が着物を楽しめる時代だと思います」

    実際、Yさんの着付けの仕事も年々増加傾向にあり、とくに若い人に着付けを依頼される機会が増えているそうです。

    Yさん「成人式、卒業式、結婚式などに着物を着ていく若い人が増えているようです。ほとんどの週末ごとにどこかの結婚式場やホテルに呼ばれてそこで仕事をしています。大手の着付け教室に通っていたのですが、卒業生は学校が主催している人材紹介システムに登録することができて、そこから仕事を紹介してもらっています」

    学んだことを生かす機会にも恵まれ、着々と着付け師としての実力をアップさせているYさん。いずれは、着付け師だけで生計を立てていくことが夢ということですが、叶う日も近いのではないでしょうか。