• 落語家見習いのNさん

    落語家見習いとしての生活

    最近では若い男女に落語ブームが起こっておりますので、これまでご年輩の方しか楽しんでいなかった落語も将来の職業として真剣に考える方が増えて来ています。
    しかし、落語は昔からのしきたりなどが強い為、一般的な就職とは違っている部分が多くなっております。
    そこでこちらのページでは、現在落語家見習いとして頑張っている方に、落語家見習いのお仕事についてインタビューしてきてしまいました。

    「落語家見習いってどんな立場なんですか?」
    落語家見習いと落語家は字面から違うと思いますが、実際には天使と虫ほどの差があります。
    落語家は真打ち、二つ目、前座、前座見習いという四つの階級があり、落語家見習いはこの前座見習いにあたります。

    前座見習いは、真打ちの方に弟子入りを許可された素人という扱いでしょうか。
    前座見習いはあくまで見習いですので、落語協会に登録すらされておりません。
    その為、師匠や兄弟子が出入りしている楽屋に入る事はできません。
    落語家見習いのお仕事と言えば、落語以外の事がメインとなります。

    例えば師匠や兄弟子さん達のカバンをもったり、師匠の家のお掃除やトイレットペーパーなどの買い出しなど雑用がメインになります。
    様々な雑用をこなしながらあいている時間に前座になる為の稽古を付けて頂きます。
    前座になれないと落語家になれませんのでみなさん必死で働きます。

    落語家見習いのやりがい

    「落語家見習いで得られる事とは?」
    一般の方が落語家見習いの仕事内容を聞くと、そんなの意味がないとか、奴隷みたいに働いてプライドが無いの?などと言われたりしますが、落語見習いを続けて行くと、これまで日常でおざなりになってきた事に改めて気付かされる事が多いのです。
    他の師匠の事は知りませんが、私の師匠はとにかく口下手ですので、師匠の思っている事を読み取るのが難しい。
    しかし、言われる前に行動しなければこの先落語家として生きていけませんので、邪魔にならないような気遣いはしっかりと覚えました。

    落語家になるために

    「落語家見習いの稽古」
    落語家見習いの稽古は、師匠や兄弟子に落語を教わるだけでなく、着物の着方や畳み方を覚えるのも立派な仕事だと言えます。
    兄弟子や師匠の着物を畳むのは弟子のとっても大事な仕事です。
    他の師匠を及びした場合などは、その師匠の流派に合わせた畳み方を行う必要がありますので緊張してしまいます。

    また、着物を畳むのに何分も時間をかける事はできませんので、丁寧にしかも早く綺麗に畳む事が求められてきます。
    出囃子の際の鳴り物の稽古なども行わなければいけませんので非常に大変なお仕事かも知れません。
    師匠の芸に惚れ込んでいたり、落語を一生のお仕事だと心から思っていないと中々大成するのは難しい世界かも知れません。